家族の一員であり、大切な存在であるペットの愛犬や愛猫が亡くなってしまったとき。
いくら覚悟はしていても、言葉に言い表せないくらいの悲しさやさみしさで胸が張り裂けそうになるかと思います。
私も大切なペットが亡くなったときはしばらく信じられませんでした。
空っぽになったその子の居場所を見ると
「あ、そっか…」
と実感が湧くとともに、胸に大きな穴があいてしまったようでした。
絵を描くのが好きだった子供時代の私は、机の上に突っ伏して涙を流しながらその子の絵を描き続けたり、ときには天国に向かってこっそり手紙を書いたこともあります。
とにかくもう一度、
もう一度だけでいいから会いたいと思っていました。
「こうしてあげればよかった」
「もっとこうすれば違っていたのかもしれない」
など、後悔もたくさん出てきました。
かけがえのない存在だからこそ、失ったときに感じる悲しみや心の重さは自然な反応です。
亡くなったペットに実際に会うことはできないですが、悲しく苦しい気持ちを少しずつ癒やしていくための有効な方法がいくつかあるのでご紹介します。
1.アニマルコミュニケーション
動物好きさんの間で最近話題のアニマルコミュニケーション。
SNSやYouTubeなどでご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
動物と話ができるアニマルコミュニケーターを介して、思っていることを伝えたり、知りたいことを聞き出したりする方法です。
(志村どうぶつ園のハイジさんが有名ですが、日本にも続々とアニマルコミュニケーターが誕生しています)
訓練を積んだアニマルコミュニケーターは、一度も会ったことがない動物の写真からメッセージを受け取ることができるといいます。
すごいのが亡くなったペットでもお話ができること。
第六感を意図的に使って意思疎通を図るので、亡くなった子でもどれだけ遠くにいる子でもできるそうです。
「うちで暮らして、幸せだった?」
「なにかしてほしかったことはある?」
「私に伝えたいことはあるかな?」
など、後悔とともに渦巻く疑問を思いきって聞いてみるのもいいかもしれません。
あるアニマルコミュニケーターさんによると、
亡くなった子たちは一様に悲しみの中にいるペットロスの飼い主さんを心配し、早く元気になってほしいと願っているそうです。
2.写真や動画の整理
「整理すること」は、不思議と人の心も落ち着かせ、整えてくれる作用があります。
ペットが亡くなってしまうと、しばらくの間はその子の写真や動画を見ることがつらいかもしれません。
無理する必要はまったくありませんが…
少し気持ちが落ち着いたら、少しずつ写真や動画の整理を始めてみることをおすすめします。
スマホの中にその子の専用フォルダを作り、さらに年齢別や好きなテーマ、カテゴリで分けてみたり。
「笑顔」「お散歩中」「よくやっていた癖」「ちょっとまぬけなポーズ」などなど…
スマホの写真から簡単に作れるフォトブックのサービスもいろいろありますので、作ってみるのも一案です。
生前のペットのいろいろな写真を見ているうちに、涙が止まらなくなるかもしれません。
だけどいきいきとしたその姿から、「なにもかもすべてが終わりなわけではない」ことにだんだん気づかされるはずです。
むしろ
「こんな素晴らしい子と一緒に過ごせたこと」
「最高の笑顔と愛情というプレゼントをたくさんもらったこと」
「それを糧とした新しい日々がゆるやかに始まっていること」
をうっすらと感じ始めるかもしれません。
3.精油を生活の中に取り入れる
植物にはご存知のように様々な効能を持ったものがあります。
人の健康に役立つものだけでなく、心のバランスを整えてくれたりといった作用を持つものも。
特に香りでそのパワーを発揮する精油(アロマオイル)は生活に取り入れやすく、穏やかにその効能を発揮してくれます。
ここではその中でも特にペットロスに苦しむ人におすすめしたい、悲しみや喪失感を癒す精油を3つご紹介します。
・サイプレス
心の乱れや苦しみを受け入れる手助けをしてくれる精油。
セドロールという成分が心拍や呼吸を整える作用も。
・マジョラム
自律神経を整え、悲しみでこわばった心身をほぐしてくれる精油。
孤独感や暴走した感情をなだめ、体を温めてくれる。
・サンダルウッド
本来の自分のあり方に戻してくれる精油。
サンタロールという成分が心の乱れを整え、内面の平穏をもたらしてくれる。
これらの精油をアロマディフューザーに入れたり、寝具に垂らしたり、お好きなように生活の中に取り入れてみてくださいね。
ちなみに私のおすすめはトイレにディフューザーを置くこと。
トイレに入るたびふわっと香り、癒やされています。
4.ぬいぐるみを作る
最後はやはりこちらを胸を張っておすすめしたいと思います。
亡くなったペットによく似たぬいぐるみを作ること、
それをそばに置いて抱きしめること、
そしてたくさん泣くこと。
「もう一度抱きしめたい」という思いを叶えてくれるぬいぐるみには、やはりなぜだか特別な力があるように思えるのです。
フラッフィーでぬいぐるみを作ったある方からのメッセージを引用させていただきます。
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亡くなったあの子ではないことはわかっています。
でもあの子の面影の残るぬいぐるみがそばにいてくれるだけで、
不思議と安心し、見守られているような、ちょっとだけでも前を向こうという気持ちになります。
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亡くなったペットに会いたい気持ち、悲しみや後悔や寂しさ、そしてかけがえのない存在に出会えたこと。
そのすべてがあなただけの宝物であり、大切な思い出となるはずです。
少しずつ、少しずつで大丈夫です。
亡くなった子を可愛がっていたように、ご自身のこともたくさんいたわってあげてほしいと思います。