亡くなった愛犬のぬいぐるみと旅行に行こう

FLUFFYではぬいぐるみを作っていただいた方からのメッセージをたくさんいただきます。

その中でも
「お迎えしたぬいぐるみを旅行に連れて行きました」
「生前の愛犬と同じように、車に乗せてお気に入りの場所へお出かけしてます」
といったご報告もよくいただきます。

私自身、車を購入したのは最近なこともあり、愛犬との遠出の経験がまだ少ないからか、「お渡ししたぬいぐるみをお出かけに連れてってもらえる」という発想がなかったため新鮮な驚きでした。

そうした中で、ある方からいただいたメールではっとしたことがありましたので、ここでシェアさせていただきます。

その方はもともと旅行好きな方で、中型犬のワンちゃんを車に乗せ、いろいろな所へ遊びに連れて行っていたそうです。

キャンプはもちろんのこと、最近は犬が泊まれるホテルも増えたため、お出かけ大好きな(というよりは車に乗ることが大好きなのかも、とおっしゃってましたが…^^) ワンちゃんと一緒にご家族みんなでの旅行を楽しんでいたそうです。

しかしワンちゃんも高齢になり、あるとき病気で亡くなってしまいました。

かけがえのないパートナーであり、大切な家族の一員であった愛犬を失う事は想像以上につらく、しばらくの間家族の誰もが心が塞がったような状態で日々を過ごしていたそうです。

それから数ヶ月経って、ようやくそのお別れを受け入れる心の準備ができ始めたとき。
暖かい日差しが気持ちのいい季節になっていました。



例年であればご家族そろって(もちろんワンちゃんも一緒に)旅行に行くのが当たり前だったそうですが…

「今年はどこに行こう」ではなく「今年はどうしよう」とその方は迷ったそうです。

「やっとみんな前を向き始めたから、旅行に行って美味しいものでも食べて、家族みんなでのんびり楽しく過ごしたいな」
という気持ちがありながらも、同時に
「あの子を置いていってるような気がして心苦しい」気持ちもあったそう。

いつも旅行には必ず一緒に行っていたあの子がいないのに、あの子抜きで家族みんなで楽しむことができるのかな?

できたとしても、あの子を忘れて楽しんでいるような、なんだか申し訳ない気持ちになりそうな気がしたそうです。


それを聞いたときに、その方の気持ちがすごくわかるような気がしてはっとしました。


お空の上のワンちゃんは
「僕はいつも見てるから、みんなで楽しく行っておいで〜」
ときっと温かく見守ってくれているのに、愛犬なしでの旅行を楽しむことにある種の罪悪感を感じてしまいそうだと思ったのです。




しかしその方は、迷った末にご家族で旅行に行くことを決めました。
ぬいぐるみを連れて。

いつもの後部座席にその子のぬいぐるみを乗せて車を走らせ、ご家族で景色のきれいなところへ行き、おいしいものを食べ、ワンちゃんの思い出を語り合って帰ってきたそうです。


それを聞いたとき、私がこの仕事を続けている意味を再確認できたような気がしました。



その方はネットでFLUFFYを知ってくださいました。

しばらく迷った末にぬいぐるみを注文し、旅行の日程と行き先を決め、必要な予約を取り、その日が来るのを待っている間にもまだ「本当にいいのかな」と迷う気持ちがあったそうです。

しかし届いたぬいぐるみを見て抱きしめたとき
「やっぱりこれでよかった」と感じていただけました。


そして旅行当日は見事に晴れ。
家族みんなでウキウキしながら車に乗り込み、いつもの座席にぬいぐるみを座らせて出かけたそうです。

後ろを振り返ったときの後部座席にその子のぬいぐるみがあることで、不思議と安心した気持ちになれたとうかがいました。

これからも大好きな旅行を遠慮せず楽しみながら、ワンちゃんと家族の思い出をひとつひとつ積み重ねていきたいとのことです。

きっとお空のワンちゃんも、旅行を楽しむご家族を安心して見守っているのではないでしょうか…
いや、一緒にワクワクしながら車に乗っているかもしれませんね。

 

  FLUFFY トップページへ

ブログに戻る